『ライオンのくにのネズミ』感想文の書き方まるわかり!質問ごとに3つの具体例つき

1. 本の基本情報

『ライオンのくにのネズミ』は、さかとくみ雪さんによる絵本です。著者のさかとくみ雪さんは1980年生まれ、宮城県出身で、現在はドイツに在住しています。武蔵野美術大学通信教育課程を卒業後、アートや絵本の制作を続け、2024年にはこの作品で「書店員が選ぶ絵本新人賞」を受賞しました123。他にも、第9回三鷹市星と森と絵本の家「回廊ギャラリー展示絵本作品公募」最優秀賞やSHIBUYA ART AWARDS 2023特別賞など、多彩な受賞歴があります123

2. 著者エピソード

さかとくみ雪さんがこの本を書いたきっかけは、ご自身がドイツで体験した語学学校での日々や現地での子育てにあると言われています4。日本から海外に移り住み、言葉や文化の壁、暮らしの違いを実感した経験が、物語に深く反映されています。実際に、異国での生活で感じた不安や戸惑い、新しい土地で友だちをつくる大変さなどが、作中の主人公である「子ネズミ」の心情と重なっています。例えば、言葉が通じず寂しかったことや、お弁当を交換して他の国の文化に触れたエピソードなど、海外生活特有の経験が随所に活かされています453

また、本人も転校や異文化での学びの立場を経験し、その時の心細さや勇気を出した瞬間の嬉しさを作品に込めています。子どもたちの小さな勇気や、新しい環境への適応を描いたのは、ご本人の実体験が大きな動機となっています56

3. あらすじ

物語は、ネズミの国から「ライオンの国」へと父親の転勤で引っ越すことになったネズミの家族が主人公です。主人公の子ネズミは、言葉も習慣も体の大きさもまったく違う、巨大なライオンたちが暮らす国にやってきてしまいます。学校も新しくなり、友だちもいません789。ライオンたちの話す「ライオン語」は迫力があって、自分が食べられてしまうのでは…とさえ感じてしまいます。

そんななか、子ネズミは以前ネズミの国にいたことのある頭のよいリスの女の子と出会い、少しずつ仲良くなっていきます。小さな友だちと出会うことで、不安を話し合い、楽しい気持ちも見つけられるようになります。しかし、慣れない土地や学校では、大きなライオンたちの輪にうまく入っていけず、時には友情や自分自身の勇気が試される出来事も起こります10811

物語のキーとなるのは、みんな大好きなサッカー。サッカーを通じて子ネズミと仲間たちの距離が縮まり、それぞれの違いを越えて分かり合うきっかけが訪れます106。また、ネズミのサッカーボール型おにぎりとライオンの野菜サンドイッチを交換するなど、食文化にも触れる温かい描写もあります6

4. 読み始める前の印象や期待

この本を手に取ったきっかけは、「書店員が選ぶ絵本新人賞」で大賞を受賞したことで大きく紹介されていたことでした。「ライオン」と「ネズミ」という、全く違う見た目や大きさの動物が同じ国で生活している、ファンタジックな世界観に惹かれたのが最初です。

読む前は「どんなふうに気持ちがすれ違ったり、分かり合ったりするのだろう?」というワクワクと、「主人公がどんな成長をするのかな?」という期待を感じていました。また、もし自分が知らない土地に転校することになったら…と思うと、主人公の心細さに共感しそうだなと思いました。小学生の子どもが読むなら「新しい友だちができるかな?」、「学校で困ったことがあっても、勇気を出せるかな?」という気持ちも自然に重ねられると思います。

たとえば「サッカーの授業でなかなか勇気が出せなかった経験」や、「転校生が来たとき、ドキドキしながら話しかけてみた日のこと」など、誰でも自分と重ねられる具体的な場面が多いのがこの本の大きな魅力です106

このように、『ライオンのくにのネズミ』は新しい環境での不安や勇気、友情、ちがいを乗り越えていく気持ちなど、小学生・中学生とその家族、先生方にも心からおすすめできる一冊です。読書感想文の「書き出し」にもぴったりな導入として、自然に物語の世界に入っていけるでしょう。

  1. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000065430.html
  2. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033766438
  3. https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784120058486
  4. https://realsound.jp/book/2024/12/post-1876382.html
  5. https://kyou-nani.net/rionnokuninonezumi/
  6. https://www.litera-arts.com/bookreviews/book_kanso/24866
  7. https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/11/005848.html
  8. https://pooh70inu.hatenablog.com/entry/2025/05/08/%E3%80%8E%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%80%8F2025%E5%B9%B4%E8%AA%AD%E6%9B%B8%E6%84%9F%E6%83%B3%E6%96%87%E8%AA%B2%E9%A1%8C
  9. https://pictbook.info/book/isbn-9784120058486/
  10. https://ddnavi.com/article/d1444078/a/
  11. https://versatilebase.com/synopsis-of-the-mouse-in-the-lions-country/
  12. https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=266099
  13. https://books.rakuten.co.jp/rb/18025547/
  14. https://bookmeter.com/books/22233741
  15. https://bookwalker.jp/series/498592/
  16. https://bookmeter.com/books/22233741?review_filter=netabare
  17. http://preparakids.blog.fc2.com/blog-entry-95.html

5. 読書感想文例

「読書感想文、もう怖くない!」たった3分で書ける魔法のテンプレートで書いてみました。

パターン1

【質問への回答例】

5. この本を選んだ理由:転校したばかりで主人公の気持ちに共感できそうだったから。
6. 心に残った場面:リスを笑うライオンに「リスをわらうな!」と叫ぶところ。
7. 好きな人物:ネズミくん。小さい体で友だちを守る勇気があるから。
8. 驚いたこと:お弁当を交換したら仲良くなれたこと。
9. 自分なら:まず「いっしょに遊ぼう」と声をかけたい。
10. 学んだこと:違いは壁じゃなく橋になる。
11. すすめたい相手:転校や引っ越しを経験する友だち。

【読書感想文】

お父さんの転勤でライオンのくにへ引っこしたネズミくんの心細さは、ぼくが去年転校した朝のドキドキとそっくりでページをめくる指まで汗ばみました。巨大なライオン語のガオーは知らない方言が怪獣の声に聞こえたあの日のざわめきそのもので、机より高い背中を見上げるたびに自分が消えそうになる気持ちが伝わってきました。そんなネズミくんがリスの女の子とサッカーのボールを追いかけるうちに笑顔を取り戻す場面で、ぼくの胸にもあたたかい風が吹きこみました。試合中リスが転んで笑われた瞬間「リスをわらうな!」と小さな体で叫ぶ姿には、小さい声でも友だちを守る思いがあれば勇気は体の大きさを超えると教えられ、ぼくの背中にも熱いスイッチが入りました。その後、得意のドリブルでゴールを決めるとライオンたちの目が輝き、好きなことは言葉の壁を溶かす魔法だと分かりました。昼休みのおにぎりとサンドイッチの交換では、違いは怖い壁ではなく新しい味を運ぶ橋になると感じ、世界がぱっと明るく見えました。読後、ライオンたちはもう恐ろしい相手ではなく未来の友だちに変わり、ぼくの胸にも小さな勇気の種が芽ばえました。次に誰かが困っていたら、この種を握りしめて「やめて」と言えるぼくになりたいです。

パターン2

【質問への回答例】

5. 選んだ理由:サッカーが出てくる絵本を探していた。
6. 心に残った場面:サッカーのゴールでみんなが笑顔になるところ。
7. 好きな人物:リスの女の子。言葉が通じなくても優しかったから。
8. 驚いたこと:ライオンも本当は友だちになりたかったこと。
9. 自分なら:得意な絵で自己紹介をする。
10. 学んだこと:得意なことが友だちをつなぐ。
11. すすめたい相手:スポーツが好きな人。

【読書感想文】

サッカーが大好きなぼくは、ボール一つで心がつながる『ライオンのくにのネズミ』に夢中になりました。ライオン語が分からず縮こまるネズミくんは、初めてクラブに入ったとき言葉が通じず緊張したぼくと重なり、胸がキュッとなりました。でもリスの女の子とパスを回すうちにネズミくんの表情が輝き始め、ぼくも初ゴールを決めた日の歓声を思い出してワクワクが広がりました。いちばん心を動かしたのは、リスを笑うライオンたちにネズミくんが震える声で「リスをわらうな!」と叫ぶ瞬間です。体は小さくても仲間を守る気持ちはゴールネットより大きく、ぼくの中にも赤いカードのように正義のサインが灯りました。続くドリブルシーンでライオンの視線が尊敬に変わり、サッカーという共通語が言葉の壁をドーンと蹴り飛ばす場面に胸が熱くなりました。試合後、ネズミくんのおにぎりとライオンのサンドイッチが交わると、違いは敵ではなく味方だと感じ、異なる文化はスタジアムの応援歌みたいに響き合うと分かりました。本を閉じた今、ぼくもクラスに来た留学生に笑顔でボールを渡し、一緒にゴールを決めたいと思います。そして誰かがプレーをからかわれたら、ネズミくんのように真っ先に守るキーパーになりたいです。

パターン3

【質問への回答例】

5. 選んだ理由:勇気について学びたかった。
6. 心に残った場面:お弁当を交換して仲直りするところ。
7. 好きな人物:ライオンの男の子。ごめんと言えたから。
8. 驚いたこと:ネズミくんの両親が楽しそうにライオン語を勉強していたこと。
9. 自分なら:相手の言葉を少しでも覚える努力をする。
10. 学んだこと:謝る一言が友情の扉を開く。
11. すすめたい相手:あやまるのが苦手な友だち。

【読書感想文】

「ごめん」が言えずにもやもやしていたぼくは、この絵本で勇気の出し方を見つけました。ライオンのくにへ来たネズミくんは、大きな声と体の差におびえ、机の陰に小さく縮んでいます。その姿は友だちとけんかして謝れず、心がどんどん小さくなった日のぼくにそっくりでページをめくるたび胸が痛くなりました。リスの女の子との出会いで笑顔が戻り、サッカーのボールが転がるたび恐怖が少しずつ溶ける描写に、ぼくの凍った心も温まりました。転機はリスを笑ったライオンにネズミくんが「リスをわらうな!」と叫ぶ場面です。小さな体でも正しいと思う気持ちを外へ蹴り出した瞬間、空気がビュンと入れ替わり勇気は声の大きさでなく心の深さだと知りました。その後、ボールをぶつけてしまったライオンが「ごめん」と差し出すサンドイッチとネズミくんのおにぎりが交わると、謝る一言は魔法のパスだと感じ、ぼくの中のもやもやもほどけました。違いを恐れて黙るより、まず「ごめん」「こんにちは」を相手の言葉で言う方がずっとかっこいいと気づき、ぼくは英語のあいさつをもう一度練習しようと決めました。本を閉じたとき、ライオン語のガオーは怖い音ではなく友だちの歌に変わり、ぼくのポケットには小さな勇気と「ごめん」の種が入っていました。

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