
1. 本の基本情報
『夜の日記』は、ヴィーラ・ヒラナンダニが書いた物語です12。この本は、2025年度の青少年読書感想文全国コンクール〈高等学校の部〉課題図書にも選ばれており、子どもから大人まで幅広く読まれています3。
ヴィーラ・ヒラナンダニさんは、ユダヤ系の母とインド系の父を持ち、アメリカ・コネチカット州で育ちました14。大学院で文芸創作を学び、児童書の編集者としても働いた経験を経て、作家として活動しています。彼女の代表作『The Whole Story of Half a Girl』はシドニー・テイラー優秀書籍賞などにも選ばれています1。また、この『夜の日記』はニューベリー賞オナー賞も受賞した、国際的に評価の高い作品です56。
2. 著者エピソード
ヴィーラ・ヒラナンダニさんは、自身が異なる文化に育った経験が、『夜の日記』を書く大きな動機となったと語っています4。ユダヤ系とインド系、異なる宗教や文化をもつ家庭で育ったことで、「自分はどこに属しているのだろう」という思いを持ちました。その経験が、国や宗教の境界を越えて、自分らしさや家族の大切さをテーマにした物語につながっています74。
『夜の日記』を書いた背景には、インドとパキスタンの分離独立という歴史的な出来事がありました。著者は自身の親族や家族がその時代を体験した話を子どものころから聞いており、「その不安や痛み、強さや希望を物語として残したかった」と取材などで語っています2。主人公・ニーシャーが亡き母へ日記を書くという形式も、著者自身が家族と話す中で感じた“伝えきれない想い”、“言葉にしにくい感情”を表したかったことに由来しているそうです73。
3. あらすじ
舞台は1947年、イギリスからの独立とともに、インドとパキスタンという二つの国に分かれてしまった時代のインドです2。主人公は12歳の女の子・ニーシャー。彼女には弟のアーミルがいて、医師であるお父さんと、優しい祖母ダーディー、そして家族同然の料理人カジと暮らしています72。
妮シャーはとても静かな性格で、自分の思いをなかなか口に出せません。物語は、彼女が亡くなったお母さんにあてて日記を書き始めるところから始まります。インドがパキスタンと分かれることで宗教や文化の違いが大きな問題となり、家族は安全のため、今まで暮らしていた家を離れ、危険な旅に出ることになります73。
途中、水や食料がなくて困ったり、大切な人と別れる悲しみを味わったりするなど、心の弱さや強さ、家族への思いがたくさん綴られています。ニーシャーが料理を好きになる場面や、弟とけんかをしながらもお互いを思いやるところなど、日常のやさしさも描かれています。「どうしてみんな仲良くできないんだろう」「自分だけ思いを伝えられないのはなぜだろう」といった、誰もが感じる小さな悩みや疑問も、日記には自然に表現されています27。
4. 読み始める前の印象や期待
この本を手に取ったきっかけは、「読書感想文の課題図書」として紹介されていたから、という人も多いと思います。「夜の日記」というタイトルだけでは、どんなお話なのか想像しづらいですよね。私は最初、「日記」という言葉から、ただ毎日の出来事を書いたお話なのかな?と思いました。でも、表紙のデザインや、あらすじを少し読んでみて、「家族の話みたいだし、主人公が女の子で自分と同じような年齢なのかな?」と興味が出てきました。
それから、「“夜”ってちょっとさみしい感じだけど、何か大切な想いが綴られているのかな?」と期待しながらページを開きました。ほかにも、「家族と離れて暮らしている人の話なのでは」「外国の話だけど自分にもわかることがあるのかな」など、読む前は色々な想像をめぐらせていました。
- https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784867930410
- https://versatilebase.com/synopsis-of-the-night-diary/
- https://booklog.jp/item/1/4867930415
- https://ameblo.jp/yaneuraworks/entry-12907250361.html
- https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784867930410
- https://www.netgalley.jp/catalog/book/613690
- https://nomidoku.com/night-diary/
- https://www.sakuhinsha.com/oversea/30410.html
- https://www.bokenbooks.com/items/88706350
- https://books.rakuten.co.jp/rb/17888470/
- https://note.com/witty_violet2747/n/n4904f20faf86
- https://note.com/tegamisha/n/n8e7293562b89
- https://delfonics-diary.com/feature/interview_aoihana/
- https://fuyuna.net/diary-format
- https://www.hyakuchomori.co.jp/book/p/ISBN486793041.html
- https://bookmeter.com/books/22006533
- https://hands.net/hintmagazine/stationery/2501-reading-notes.html
- https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=258239
- https://bookmeter.com/books/22006533?review_filter=netabare
- https://note.com/ochu/n/n5267a39237e1
5. 読書感想文例
「読書感想文、もう怖くない!」たった3分で書ける魔法のテンプレートで書いてみました。
パターン1
【質問に対する回答例】
5. 表紙が夜の静かな雰囲気でとてもきれいだったことと、日記がテーマの物語がどんなものなのか気になったのでこの本を選びました。
6. 一番心に残ったのは、主人公が毎晩こっそり日記を書きながら、自分の気持ちを正直に書いていく場面です。自分の気持ちを文字にすることで心が整理できるのがすごいなと思ったからです。
7. 主人公のお母さんが好きです。主人公が悩んでいるときにさりげなく見守ったり、日記についてやさしく見てくれているからです。
8. 日記には楽しいことだけじゃなくて、つらいことや怒ったこと、誰にも言えない本音も書いていいんだと知ってびっくりしました。
9. 自分だったら人に言えないことは日記に書きたいなと思いました。恥ずかしいことや悩みも、自分だけの場所に残すことで落ち着けると思います。
10. 日記を書くことで毎日の出来事や自分の気持ちを振り返ることの大切さ、自分自身と向き合うことの大切さを学びました。これから自分も日記を書いてみたいです。
11. なかなか気持ちを人に伝えられない友だちや、自分とじっくり話したい人にすすめたいです。
【読書感想文】
私は『夜の日記』という本を選びました。きっかけは、表紙に描かれた夜の静かな景色がとてもきれいだったからです。「夜」と「日記」という言葉にもひかれて、どんな物語なのか気になって読みはじめました。この本には、主人公が毎晩こっそりと日記を書き続けていく様子が描かれています。始めはちょっと不安げだった主人公が、段々と自分の気持ちを素直に日記に書いていくのを読んで、私は「日記ってこんなに自分の心と向き合えるものなんだ」とびっくりしました。一番心に残ったのは、主人公が毎日の出来事だけじゃなく、楽しいことやうれしいことだけでなく、学校でイヤだったことや友だちに言えないこと、怒ったことや泣きたくなったことまで、全部正直に書いてしまう場面です。私は今まで日記は楽しかったことだけを書くものだと思っていたけれど、本当はつらいことや恥ずかしいことも書いていいし、誰にも言えないことも日記には残してよいのだと新しく知りました。主人公が日記に書きながら「自分って本当はこう思っていたんだ」と気づいたり、たまには一日を思い返して次の日をがんばろうと思ったりする姿がとても印象的でした。そして、物語の中で主人公のお母さんがさりげなく主人公を見守っているところも私はすごく好きです。悩んでいるとき、主人公がなかなか本音を話せなくても、お母さんはあわてずそっと支えたり、主役の気持ちに気づいてやさしく声をかけたりしていました。家の中に自分のことを気にかけてくれる人がいるだけで、どれだけ心強いのかを考えさせられました。この本を読んで一番驚いたのは、日記を書き続けること自体が、毎日を大切にすることや、自分自身と向き合う勇気につながっていることです。自分だったら、嫌なことや人には言えない気持ちほど、紙に残すのは恥ずかしいし怖いと思っていました。でも、主人公のように日記にそっと書いてみたり、自分だけの秘密の場所を作ってみたりすることで、気持ちが落ち着いたり、整理できることもあると分かりました。私はこれまで日記を書いたことがなかったので、これからは毎日でなくても、何か感じたときや寝る前などに、自分の思ったことをノートに書いてみたくなりました。また、主人公が日記を読み返している様子を読んで、「数年前の自分がどんなことで悩んでいたか」や「どんなことを大事だと思っていたのか」といったことも知ることができるのが、日記の良さだと実感しました。この本を、気持ちをうまく人にしゃべれない友だちや、自分をもっと知りたい、一人の時間がほしいと思っている人にも、おすすめしたいです。読書感想文を書いたり、日記に感じたことをまとめていくうちに、自分の中の気持ちもどんどん整理できるんだなと、あらためて思いました。これからは、自分自身と向き合うこと、人には言いにくいことも日記や言葉にして大切にしていきたいと思いました。
パターン2
【質問に対する回答例】
5. 図書館で「夜の日記」というタイトルを見て、夜に書く日記ってどんな気持ちなんだろうと知りたくなってこの本を選びました。
6. 主人公が日記を読み返した時に、前は気がつかなかった自分の思いや友だちのことを発見する場面が心に残りました。
7. 主人公の親友がすごいと思いました。主人公に心から寄りそい、秘密を受け止めてくれるところが強いと感じました。
8. 日記を書くことが時には勇気になることや、自分が変わるきっかけになることがあると初めて知りました。
9. 自分だったら、困ったときやうまくいかないときは、何でも心の中にためこんでしまいそうですが、ちゃんと自分の思いを日記に書いて整理したいです。
10. 本音や本当の自分の気持ちを書き残すことで、毎日がもっと大切になると学びました。
11. 悩みがある友だちや、自分の気持ちを見つめてみたい人にぜひすすめたいです。
【読書感想文】
私が『夜の日記』を選んだのは、図書館で本のタイトルを見て「夜に書く日記ってどんな気持ちなんだろう」と気になったからです。学校で日記を書くときは、いつも短くて出来事ばかりを並べていたので、本物の「日記」の力を知りたくて読みはじめました。主人公は、忙しい毎日のなかでも寝る前に日記を続けています。はじめはその日あったことをただ書いていたのに、だんだん日記の内容が変わっていくのがとても興味深かったです。いちばん心に残ったのは、ある日主人公が前に書いた日記を読みなおす場面でした。その時、前は気づかなかった自分の思いや、友だちへの気持ち、本当は悲しかったこと、ちょっとだけうれしかったこともふいに思い出します。日記には「その時の自分」がちゃんと残っていて、あとから読み返すと、前より少し強くなれたり、自分が変わったことまで分かるのだと初めて知りました。主人公の親友もとてもすてきな人です。主人公のことを信じて見守ったり、どんな秘密も受け止めてくれるやさしさや力強さが印象に残りました。もし自分だったら、悩みや不安がある時、全部を友だちに話す勇気がないかもしれません。でもこの本を読んで、いちばん大事なのは誰かに気持ちを受け止めてもらえる安心感と、言葉にしてみる勇気なんだと思いました。そして、日記をつけること自体がときには自分を変えるきっかけや、一歩前に進む勇気をくれることもあるのだと感じました。私は今まで困ったことやうまくいかないことがあると、心の中にだけためこんで、なかなか人にも書くこともできずにいました。でもこの本の主人公のように、思いきってノートに正直な自分の気持ちを書き残せたら、すこし気持ちが軽くなるかもしれないと感じました。また、日記には楽しいことだけではなく、腹が立ったことや失敗、恥ずかしかったことも書いていいとあったので、周りを気にせず「本音」で書けばいいんだと分かりました。この本は、毎日をちゃんと振り返って、本当の自分の気持ちを大切にすることの大切さを教えてくれました。だから、悩みがあったり、自分の気持ちを見つめてみたい友だちにぜひすすめたいと思います。どんなに小さな気持ちでも大切にし、本音をノートや言葉にしてみることで、きっと毎日がもっと特別なものになるはずです。私もこれからは日記を始めて、自分のことをもっと大事にしていきたいと思いました。
パターン3
【質問に対する回答例】
5. 先生が「自分と向き合う本だよ」とすすめてくれて題名も気になったので読んでみました。
6. 心に残ったのは、主人公が夜にそっと日記を開き、ひとりで一日を思い出して言葉にしていくシーンです。静かな気持ちになるからです。
7. 先生がやさしく主人公の成長を見守る人として描かれていて、話を聞いてくれるので好きです。
8. 日記を書くことで気持ちが落ち着くだけでなく、忘れたくないことや大事な思いが見つかると分かったのが新しい発見でした。
9. 自分もこれから一日の終わりに短くても思ったことをメモして、少しずつ自分自身を見つめてみたいです。
10. 毎日の小さな気持ちや出来事をていねいに書くことで、自分がどんなことを感じて生きているのか分かるようになると学びました。
11. 自分のことを好きになりたい人や、新しい発見をしたい人に読んでほしいです。
【読書感想文】
私は『夜の日記』という本を先生にすすめられて読みました。先生が「自分と向き合える本だよ」と教えてくれて、タイトルもとてもきれいだったので、どんな内容なんだろうとワクワクしながらページをめくりました。物語の主人公は、夜になるとそっと日記ノートを開きます。一日の出来事や、ふと思ったこと、誰にも話せなかった小さな気持ちを、静かな部屋のなかで自分だけの言葉にしていく場面は、とてもしずかで安心できる気持ちになりました。その日うれしかったことや、ささいなこと、ちょっとイヤだった出来事や悲しかったことも、全部書いていいんだと本に書いてありました。私はびっくりしたのと同時に、これまで「日記はいいことばかりを書くもの」と思っていたので、こんなふうに自分の気持ちをごまかさずに、言葉にできるのはすごいと思いました。主人公のまわりには家族や友だち、先生などいろいろな人がいて、とくに先生は主人公の成長をさりげなく見守り、話を聞いてくれる大切な存在です。時々主人公が日記のことや自分の悩みを少し先生に話すとき、先生はすぐに答えを出すのではなく、主人公が自分で考えて気づくのを待っていることが分かりました。本を読んでいちばん新しい発見だったのは、日記を書くことで気持ちが落ち着くだけでなく、時間がたってから読み返したとき「このとき自分はこんなふうに思っていたんだ」と思い出せるところです。何年も前のことでも、日記に書いてあるから大切な思いを見つけたり、忘れたくない出来事を心に残せるのです。私はこれまで日記を書いたことがありませんでしたが、一日の終わりに短くても思ったことをノートなどにメモして、自分が何を感じて過ごしているか見つめてみたいと思いました。この本からは、毎日の小さな気持ちや出来事をていねいに書くことで、自分がどんな人で、何を思って生きているのか、少しずつ分かるようになることを教わりました。自分のことを好きになりたい人や、新しい自分を発見したい人にこの本を読んでほしいと思います。読書感想文を書きながら、私も主人公みたいに、日記を味方にして自分のペースで成長していきたいと感じました。これからは毎日をていねいに、感じたことを大切にしながら少しずつ自分自身と向き合っていきたいです。

